無音撮影が可能な静音モード
シャッター音や電子音などがオフになり、無音撮影が可能な静音モードを搭載。演奏会など、音が出せない環境での撮影に適しています。
- 動きの速いものを撮影した場合に、撮影画像に歪みが発生する場合があります。
- 一部の蛍光灯やLED照明下でシャッター速度によっては撮影画像に縞模様が出ることがあります。
- シャッター開閉時のショックの影響を軽減できます。
- 静音モード時、長秒時ノイズ低減をオートに設定すると、4秒以上の撮影時にはダークフレーム取得のためのシャッター音がします。
- AFイルミネータ、AF合焦音、フラッシュ発光は許可/禁止が選択できます。
- シャッター速度は60秒~1/32000秒
深度合成モード
手前から奥までフォーカスがあった写真をカメラが自動で合成する深度合成モードを搭載。ファームウェアVer3.0では、深度合成の撮影枚数を3~15枚の中から選択できるようになりました。撮影後にカットされるエリアをガイド線で表示する機能も追加しました。

1. 撮影後にカットされるエリアを分かるガイド線を画面に表示
- (1)高倍率のマクロ撮影:絞りを絞っても手前から奥までピントの合った写真を撮ることができない。
- (2)深度合成モード:最小絞り(F22)を超える被写界深度と回折の影響がない高解像を同時に得ることができる。さらに背景をぼかしたまま被写界深度を深くすることができる。
- 保存する画像は、撮影画像8枚(RAW、JPEGどちらも可能)と合成画像1枚(JPEG)。
- フラッシュ使用可(充電待ち時間設定可)。フラッシュ同調速度は1/50秒以下。
- フォーカスの移動は撮影開始時の基準位置から、至近側2枚、無限側5枚の計8枚。
- 合成した写真は上下左右に7%切り出しが発生します。
フォーカスブラケットモード
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro、F7.1、1/8秒、フォーカスステップ:5、撮影枚数:8枚
フォーカスブラケットモードは、ピントの位置を少しずつずらしながら1回のシャッターで最大999コマまで撮影ができる機能です。ピントの移動量は10段階から選択できます。撮影した画像を市販のソフトウェアを使って合成すれば、図鑑のような標本写真を作ることができます。
- フラッシュ使用可(充電待ち時間設定可)。フラッシュ同調速度は1/50秒以下。
ライブコンポジット
通常のバルブ撮影では全体が明るくなりすぎるようなシーンでも、明るく変化した部分のみが合成されるライブコンポジットを使えば、全体が明るくなりすぎることなく、明るい建物を背景として星の日周運動や花火、蛍の飛翔などの切れ目のない美しい光跡を表現できます。ライブバルブと同じように、仕上がりをモニターで確認しながらじっくりと撮影できます。さらにフラッシュ撮影を併用し一瞬と時間の流れが共存した写真表現や、ペンライトを使って光文字を書いて楽しむこともできます。最長3時間までの撮影が可能です。
ライブバルブ/ライブタイム
設定した間隔で露光中の画像を更新表示する機能です。レリーズボタンを押している間シャッターが開く「ライブバルブ」と、レリーズボタンを1度押すとシャッターが開き、2度目で閉じる「ライブタイム」の2つから選択できます。ライブバルブ中は「露出経過時間」と「ヒストグラム」が表示されます。また、バルブ/タイム撮影モードに設定すると、自動的にバックライトを減光し、眩しさと消費電力を低減します。
デジタルシフト撮影
シフトレンズを使用して撮影しているかのように、ライブビュー画面を見ながら、縦横同時に「台形補正」をしたり、「パースペクティブ強調」ができます。画像管理・編集ソフトの「OLYMPUS Viewer 3」にもこの機能があるので、補正イメージを確認した後、RAW現像から細かい修正も行えます。
フィッシュアイ補正撮影
(ファームウェアver.2.0による追加機能)
OLYMPUS Viewer 3に搭載している「Fisheye補正(フィッシュアイ補正)」をボディー内で行う機能です。「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」を魚眼効果なしのワイドレンズとして使用できます。補正効果をモニターで確認しながらの撮影が可能です。
フリッカースキャン
(ファームウェアver.2.0による追加機能)
フリッカーの影響を抑える細やかなシャッター速度の調節に対応する「フリッカースキャン」を搭載。電子シャッター使用時、フリッカーが発生しない適切なシャッター速度をモニターを見ながら選ぶことが可能となりました。
再生時の拡大倍率の指定と、ピクセル等倍表示
(ファームウェアver.2.0による追加機能)
再生時の拡大倍率(最初にダイヤルを1ステップ回したときの値)の指定ができるようになりました。また拡大倍率にピクセル等倍を追加。より迅速に撮影画像の確認が可能です。
カメラコントロールソフトウェア OLYMPUS Capture
プロ写真家の要望に応えたPC用のカメラコントロールソフトウェアです。スタジオ撮影でのワークフローを強力にアシストします。E-M1 Mark IIでは、新画像処理エンジン TruePic VIIIやUSB3.0により、取り込み速度が従来機種に比べ4倍高速化しました。最新のOLYMPUS Cauture とファームウェアVer.2.0によりレスポンスを大幅に改善し、安定性を向上させました。
大容量データを高速転送できるUSB3.0に対応

- USB3.0:上下の向きを気にせず挿せて操作性が高い
- ケーブルクリップ(CC-1):カメラ本体からUSBケーブルやHDMIケーブルが外れることを防ぐ
大容量データを高速転送できるUSB3.0(コネクタはType-C)に対応しました。同梱のケーブルクリップでケーブルが抜けないよう、しっかりと固定できます。
USB RAW編集
(ファームウェアVer.3.0による追加機能)
PCとOM-D E-M1 Mark IIをUSB接続することで、画像編集ソフトウェアOlympus Workspace上から、高性能な画像処理エンジンTruePic VIIIを使用して高速なRAW現像が行えます。PCに保存しているRAW画像と、OM-D E-M1 Mark IIに挿入しているSDカード内のRAW画像をOlympus Workspaceで編集し、高速に現像できます。
- Olympus Workspace Ver.1.1へのアップデートが必要です。USB接続が必要です。カメラ内で対応可能なRAW画像に限ります。
- 保存フォーマットはJPEGとなります。
- USB RAW編集に移行した際は、これまでの編集ウィンドウで設定されていた編集内容は引き継がれません。
- 2台のカメラを同時に接続してUSB RAW編集をすることはできません。対応機種はOM-D E-M1XとOM-D E-M1 Mark IIとなります。
その他の新機能
多くの新機能や新UIがE-M1 Mark IIには採用されています。
- プリセットMF:ピントを好みの位置に一発でセットできる機能です。距離設定値は目安です。
- Home登録:Homeボタンを押すだけで、登録したAFターゲット位置、AFターゲットモード、AFモードの設定に戻せます。
- シャッター低速限界: ISOオートにおいてISO感度を自動で上げ始めるシャッタースピードを任意に設定する機能です。できるだけ低感度あるいは高速で撮影したい場合に便利です。
- マイセットバックアップ: カスタマイズしたカメラの設定をパソコンに保存しておくことができます。ファームウェア更新の際などに便利な機能です。
- 記録先のフォルダ指定/フォルダ新規作成:撮影した映像を、メモリカードの任意のフォルダに保存する機能です。フォルダを新規作成することも可能です。撮影後の編集・管理がスムーズになります。
- 罫線設定:舞台など暗いシーンを撮影するときに、罫線を見やすい色に変更できます。
- 日時秒表示:秒単位で画像を整理することが可能です。
- タブスクロールメニュー:ジャンル別にまとめられたタブ画面をスクロールすることで、メニューのアクセス性を大幅に向上しました。
(ファームウェアVer.3.0による追加機能)
- フリッカーレス撮影:人工照明下の明滅(フリッカー)周期を検出し、光量ピーク時にシャッターを切るように制御することで、コマ間の露出ムラ・色ムラを抑える機能です。
- LV表示速度優先:LVブースト[On2]において、フレームレートを遅くせずに見やすい明るさで表示する「LV表示速度優先」を設定できるようになりました。
- アートフィルター「ネオノスタルジー」:ノスタルジックな雰囲気を残し、現代風に仕上げる「ネオノスタルジー」をアートフィルターに追加しました。
- 写真はイメージです。
- モニター画面は、はめ込み合成です。