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カメラを始めたい人、初心者のために撮影ジャンル別のテクニックを基礎からやさしく教えます。

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レンズを換えて、カメラをもっと楽しもう!〜焦点距離で変わる写真の写り方〜

一眼カメラの魅力は、レンズを換えることでいろんな写真の表現ができること。でも、レンズの種類はたくさんあるので、どうやって選べばいいか迷ってしまいますよね。
「レンズレシピ」は、レンズの基礎知識から、種類や特長、撮影シーンに合わせたおすすめレンズまで、レンズについていろんなことが学べるコンテンツです。数回にわたってお届けします。

レンズレシピ vol.3では、写真の写り方を大きく変化させる「焦点距離」について、実際に撮影した写真を紹介しながら詳しく解説します。

焦点距離を変えて、いろんな写真を撮ろう

焦点距離を変えることで、写真に写る範囲(=画角)が変化します。画角の変化とは、単に、遠くのものを大きく写せるだけではありません。被写体とレンズの距離によっては、同じ背景や被写体でも写り方に変化をつけることができるのです。
カメラ上級者は、この焦点距離のしくみを活用しながら、写真にいろんな変化をつけて撮影を楽しんでいます。

では、この焦点距離のしくみとはどんなものでしょうか?実際に2パターンの条件下で、焦点距離を変えて撮影した写真を比較してみましょう。

【パターン1】被写体とカメラの位置を変えずに撮ったとき

背景・被写体(人物)・カメラの位置はすべて同じで、焦点距離を変えて撮影しました。

【撮影結果】9~300㎜(35㎜判換算:18~600㎜)で撮影

被写体である人物の写り方と背景の写り込みの変化を比べてみましょう。

* ( )内の数値は35㎜判換算

焦点距離12㎜(35㎜判換算:24㎜)の広角域で撮影

中央に立つ人物は小さく、その後ろに広がる風景が広々と写し出されます。横に長く広がる建物と、上下の空と芝生まで広く写っています。

焦点距離40㎜(35㎜判換算:80㎜)の標準域で撮影

広角域と比べて人物にズームされ、後ろに写る背景が狭くなってきました。横に長い建物は一部しか写らなくなり、人物の後ろにあるブルーのコテージが細部までわかるほど写っています。

焦点距離300㎜(35㎜判換算:600㎜)の望遠域で撮影

背景は写る範囲が狭まり、遠く離れた人物が大きく映し出されています。背景はほとんど写らず、真後ろのブルーのコテージと上部の木が少し写っています。

【パターン2】被写体とカメラの位置を変えて撮ったとき

背景・被写体(人物)の位置は変えず、カメラの位置と焦点距離を変えて人物の顔が同じ大きさになるように撮影しました。被写体とカメラの位置の距離が近いほど焦点距離を短く(広角)、距離が遠ざかるほど焦点距離を長く(望遠)しています。

【撮影結果】9~300㎜(35㎜判換算:18~600㎜)で撮影

背景に広がる風景の変化のしかたに注目して比べてみましょう。

* ( )内の数値は35㎜判換算

被写体に近づき、焦点距離12㎜(35㎜判換算:24㎜)の広角域で撮影

  • 背景のボケ具合
    背景の花畑は少しボケる程度です。
  • 写る範囲
    人物の背景に広がる花畑・木々・空まで広範囲に写っています。
  • 遠近感
    花畑が人物の後方、遠くまで広がっていて奥行きを感じます。

被写体から遠ざかり、焦点距離40㎜(35㎜判換算:80㎜)の標準域で撮影

  • 背景のボケ具合
    背景の花畑を適度にボカすことができます。
  • 写る範囲
    空がほとんど写らず、背景が木々と花畑のみになったことで背景に写る範囲が狭まったことがわかります。
  • 遠近感
    広角と比べて、花畑と人物が近づいているように見えます。

被写体からさらに遠ざかり、焦点距離300㎜(35㎜判換算:600㎜)の望遠域で撮影

  • 背景のボケ具合
    背景の花畑をたっぷりとボカすことができます。
  • 写る範囲
    より写る範囲が狭まったことで、木々も写らなくなり真後ろの花のみ写っています。
  • 遠近感
    遠近感がなくなり、真後ろの紫の花が人物のすぐ近くにあるように見えます。この現象は「圧縮効果」と呼ばれるものです。

焦点距離のしくみ、どんなときに応用する?

焦点距離による写り方の変化を実感できたでしょうか?このしくみを、普段の写真を撮るときにも応用してみましょう。パターン1とパターン2に似たシーンで、おすすめの撮り方を紹介します。

パターン1の応用は、運動会・おゆうぎ会

同じ撮影位置から撮りたいものを狙うシーンの代表例といえば、運動会やおゆうぎ会です。親御さんの撮影位置はだいたい決まっていますが、競技中の我が子には自由に近づけないことが多いですよね。

遠い撮影位置からでも、焦点距離を長くして整列中の我が子にズーム!

焦点距離150㎜(35㎜判換算:300㎜)で撮影

背景の装飾やお友だちも一緒に写す時は、焦点距離を短くして全体の様子を!

焦点距離14㎜(35㎜判換算:28㎜)で撮影

パターン2の応用は、ポートレートや旅先

公園など広いところで自由に近づいたり遠ざかったりできるなら、背景をきれいにボカして人物を際立たせて撮るときに応用してみましょう。

焦点距離を長くして人物から遠ざかり、背景をたっぷりボカす!

焦点距離45㎜(35㎜判換算:90㎜)で撮影

また、旅先で自分撮りするときはレンズと離れることができませんよね。そんなときは、焦点距離を短くして撮ると旅先の風景を写しながら自分撮りができます。

焦点距離を短くし、カメラを手持ちしながら撮影。後ろの街並みまで広々!

焦点距離9㎜(35㎜判換算:18㎜)で撮影

同じ風景でも、同じ場所からでも、思い通り

焦点距離のしくみを活用できるようになれば、もっと思い通りに写真が撮れるようになります。あとはどんどん実践して、焦点距離の設定と被写体との距離感の感覚をつかんでいくことも大切。自分でも実験してみるつもりで、レンズ交換を楽しんでくださいね♪

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