ホーム > イベント&キャンペーン > イベント > ギャラリー開催 過去の写真展 > 野口 健 写真展 「野口 健が見た世界」-アルピニストが撮影したヒマラヤ、アフリカ、日本-
(c) 野口 健
この写真展で最も表現したいのは「現場」の世界。ヒマラヤの高山、アフリカ、そして日本の被災地など、僕はどの現場に行ってもA面とB面があると考えている。パッと目に入る美しい世界がA面ならば、あえて踏み込まなければ見えてこない世界がB面。ときにB面は目を背けたくなるほど残酷だったりする。人の目はどうしてもA面ばかりに向きがちだが、本当の意味で「知る」ということはA面B面のどちらも必要なこと。
僕が最も大切にしているのは「見る」ということ。なぜならば「見る」ということは「知る」ということであり、同時に「背負う」ということだから。
今回、最前線で見てきた世界をよりリアルに伝えようと「ヒマラヤ」「アフリカ」「遺骨収集」「東北被災地」等をテーマに写真をセレクトしました。初めての写真展ですがここからまた何かが始まるのだと、そんな思いを込めました。皆様にとっても何かのきっかけになれば幸いです。
野口 健(のぐち けん)
1973年アメリカ・ボストン生まれ。植村直己の著書に感銘を受け、登山を始める。16歳にしてモンブランへの登頂を果たす。99年エベレスト(ネパール側)の登頂に成功し、7大陸最高峰世界最年少登頂記録を 25歳で樹立。以降、エベレストや富士山の清掃登山を開始。近年は清掃活動に加え、地球温暖化による氷河の融解防止にむけた対策、日本兵の遺骨収集活動などにも力を入れている。
<主な著書>
『落ちこぼれてエベレスト』(集英社)
『それでも僕は「現場」に行く』(PHP研究所)
『あきらめないこと、それが冒険だ』(学習研究社)
*第 53回青少年読書感想文全国コンクール課題図書
写真集『野口 健が見た世界 INTO the WORLD』(集英社インターナショナル)