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ギャラリー開催の写真展詳細情報

  • 東京

井上 清司・井上 洋子 二人展「楽園」

人には記憶の奥底に永く住み着いている潜在意識が必ず存在する。プロ写真家の私とて例外ではない。
日本の歴史は戦争の歴史であるとも言われる。グアム島・サイパン島は、当時日本名で大宮島・彩帆島であり、太平洋戦争の激戦地であった事を知る人は少ない。今では、ジャングルの奥深く捨てられている戦車は動物の恰好の住処となり、島の高台にある赤さびた大砲は鳥の巣に、海に沈む戦闘機や軍艦は色とりどりの熱帯魚が群れるダイビングスポットとして知られている。当時33歳だった私の父は海軍中佐としてグアム島で玉砕、伯父は海軍艦長として船と共にサイパン島沖に沈んだ。私が初めてグアム・サイパンを訪れたのは、肉親が亡くなった場所を知るためと、仕事の下見を兼ねた墓参りであった。今から35年前の夏であった。それから10年-私は仕事のライフワークとしてのモデル撮影に没頭した。

"楽園"という言葉から負のイメージを払拭できたのは、妻、洋子と新婚旅行として訪れた時からであった。以後、私は仕事ではなく、ストレス解消に 20数回も通った。特に"デジタルカメラ"の時代になってからは、趣味の写真の楽しさが理解できた。戦争を知らない妻、洋子は、最初から真の楽園と思ったらしく、カメラを手放すことはなくなった。すっかり夢中になり、童心に返って海と遊んだ。私はある時は潜在意識のなせるわざでイメージを膨らませる事はあったが、それは私だけが感じる世界であると思う。洋子には私は一切指導はしていない。本人が楽園としてイメージした事を素直に表現していると感じる。

"心に何も写らない人は、写真にもまた何も写らない"


(c) 井上 清司

期間
東京:2013年8月22日(木)~ 8月28日(水)
時間
午前10:00~午後6:00(最終日 午後3:00まで) 入場無料
会場
オリンパスプラザ 東京 アクセス
休館
日曜・祝日


(c) 井上 洋子

【作者略歴】

井上 清司(いのうえ きよし)

名誉芸術学博士。IOND University大学院芸術学部写真映像科教授。
日本写真家協会会員。寫壇太陽壇長。日本石仏写真家協会会長。
個展24回。写真集12冊。実技指導書10冊、他。

井上 洋子(いのうえ ようこ)

寫壇太陽事務局長。井上清司先生の撮影助手、写真集のルポ記事を執筆。
第6回国際公募美展にて「練馬区長賞」を受賞。
新日本美術院招待作家として、第41回新院展にて「審査委員会特別賞」を受賞する。