ホーム > イベント&キャンペーン > イベント > ギャラリー開催 過去の写真展 > MazKen 写真展「妄想空間;Fanciful Space (妄想と光画の空間)」
1970 年以前の映画やTV ドラマ、小説や漫画ではSF(空想科学)という分野が子供たちに人気でした。物語で重要なキャラクターとなる乗物やメカニズムは、現代のCGで合理的かつ効率的にデザインされたものとは程遠い空想的・想像的な形状で、男の子の夢を掻き立てたものです。
本作品はそんな20世紀少年の妄想を、フォトグラフ(光画)で具象化した創作フォトです。実在する被写体を実写しながら、虚構の空間を組み立てる…いかにもデジタルフォトならではの光画遊びをお楽しみください。
撮影には、長年の愛機であるハーフ判フィルムカメラ(オリンパス・ペンFT)を多用。フィルム独特のノイズ感が、レトロモダン風の描写には最適な画材だったといえます。フィルムはスキャナでデジタル化し、画像加工を行っています。一般に画像加工やアートフィルターを「安易な表現」と見る向きがありますが、独自の世界を構築するために十数層ものレイヤー(デジタル的セル画)を組合わせ、さらに色調や画質を調節しています。1作品に1週間かかることも多く、これは音楽でいうスタジオワーク;ミキシングに相当し、デジタルフォトならではの作画法でしょう。プリントは和紙(阿波紙)を用い、特徴ある素材再現を持たせています。
出展作品数 約30点
(c)MazKen
日大文理学部卒。東京写真専門学校(現;東京ビジュアルアーツ)中退
1980~96年;在学中から自転車レース撮影でプロデビュー。自転車レース写真の草分けとして、海外レースフォトを広告や専門誌に提供。クルマ雑誌のレギュラーフォトグラファーとしても活躍。
1996年;病気のためフリー活動を休止し大手電気メーカーに就職。マルチメディア開発部門で制作を担当。
2003年;フリーランスにカムバック。自らを「フォトグラファー=光画師」と称し、写実を無視した自由奔放な創作フォト “Conceptional Photo” を得意とする。一方で旧型フィルムカメラを、現代流に遊ぶ啓蒙活動も展開している。日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)正会員
オリンパスプロサポート会員
ブログ;http://mazken.cocolog-nifty.com/
【主な著書(*作品集)】
OLYMPUS PEN オーナーズBOOK//モーターマガジン社(10)、OLYMPUS PEN E-P1 BOOK//モーターマガジン社(09)、光画*//ジャパンホビーツール(09)、憧れカメラスタイル//エイ出版(07) 、複製空間*//ナダール書林&リコシェ(06) 、時を超えるカメラ//エイ出版(05) 、自転車世界選手権公式写真集*//日本自転車競技連合(1991)
【主な作品展】
2010年 “Emotional Japonism”展 ベルギー日本大使館ギャラリー
2007年 “Digital Photo Art”展 ギャラリー・ルデコ
2006年 “ペンスケッチ展”東京・神戸 毎年開催のグループ展主催
2005年 “複製空間/Replication Space”展 オリンパスギャラリー
2005年 “時を超えるカメラ原画展” 南青山GALLERY SPACEKIDS
2003年 “Layered Poemgraph”展 南青山GALLERY SPACE KIDS
など多数