ホーム > イベント&キャンペーン > イベント > ギャラリー開催 過去の写真展 > 木村佳代子 写真展「わわしい女たち2」
いま日本は、急速な勢いで高齢化社会に向かって、突き進んでいます。2010年には4人に1人は65才以上の高齢者になると言われています。女性の平均寿命も年々延びており、いまでは何と83才です。80才以上の天命をまっとう出来る女性達が増えていると言えるでしょう。その彼女達のほとんどが、日本の高度成長期の原動力となり、礎になってきた人たちなのです。
1995年1月17日 午前5時47分
私の生れ育った神戸で大規模な地震が起こり、現在78才になる母も長年住み慣れた家を瞬時に失いましたが、銀行から借金をし、新たに家を建てました。震災直後のその凛とした姿を見て、長年日本舞踊の師匠として働いている母の、底しれぬ逞しさに本当に驚いたのです。 21世紀を迎えた今、母を初めとして、女性であるが故の障害、あの忌わしい戦争をもものともせず我が道をひたすらに歩んできた女性達のしなやかで逞しい精神力の秘密を探りたいと思います。
そうすることは、昭和30年代からバブル絶頂期まで、高度成長をひた走ってきた日本という国を振り返ることにもなるのです。これから先、未曾有の高齢化社会を生きていかねばならない私達に対する大きな指針にもなるでしょう。
わわしい女とは、中世の狂言「太鼓負い」に出てくる女性で口うるさいが亭主を引っ張って行く様なしっかりした元気で逞しい女性の事です。当時女性が、自分の意見を言う事は、良い意味に取られなかったのでは、ないでしょうか。(広辞苑を引くと良い意味には書いていません。)
出展数:約40点
(c)木村佳代子
神戸市に生まれる
甲南女子高等学校卒業/日本大学芸術学部写真学科卒業
岩宮武二写真事務所勤務
第26・27・30回二科展入選/J.P.S展入選
【作品展】
「SWING SWING」「夜の鳥」「わわしい女たち」(ミノルタフォトギャラリー:東京・大阪)
「わわしい女たち」(朝日新聞2Fコンコース)
「花をとる」(オリンパスギャラリー)
「わわしい女たち」(シリウスフォトギャラリー)毎年
「オリンパスE-500による女性写真家展」「オリンパスE-410による女性写真家展」オリンパスギャラリー企画展
【発表】
週間プレイボーイ誌「ホームレスクイーン」
フォトウェーブ誌「ロスアンジェルス ブラックビューティー」「わわしい女たち」
日本カメラ誌「夜の鳥」「わわしい女たち」
【写真集】
「前橋正二氏 竹細工」「女という生き方」PIE BOOKS社より発刊
【撮影】
伊藤忠エネクス(株)「くらしの森」
(財)富山県いきいき長寿財団「VITA」
明治乳業「明治健康ファミリー」等
(社)日本写真家協会会員/あじさい会会員