ホーム > イベント&キャンペーン > イベント > ギャラリー開催 過去の写真展 > 井上博義、薬師洋行、川塚錦造 写真展「祇園祭2007」・・3人が撮った古都の雅・・
千百有余年もの昔から7月の古都、京都で繰り広げられる祇園祭は日本三大祭の一つであるばかりでなく、世界三大祭の一つでもある。山鉾32基が都大路を行く巡行は荘厳で、華麗、そしてダイナミック。しかしこの壮大な祭りも、実際には7月の1ヶ月にわたって行われる八坂神社の『神事』であり、平安時代、都で流行った疫病の退散を祈願した『祇園御霊会』が始まりとされる。7月1日の「吉符入り」に始まり、31 日の「疫神社夏越祭」まで各種の神事、行事が行われる。
祇園祭の主役を務めるのは長刀鉾が神として迎える “生稚児(いきちご)”。毎年選ばれる少年は、普通の男の子から神の使いとなり、先頭を行く長刀鉾の上で「注連縄切り」で結界を解き、災厄を鎮めるための巡行が始まる。
山鉾は“曵き子”に引綱を曵かれて進むが、方向を変える舵がない。そこで“棟梁”が進行方向を指示し“車方”が水で濡らした「かぶら」を車輪の下に射込み、車輪を滑らせ微調整しながら進む。御池新町で巡行を終えた山鉾が狭い、庇の迫る新町通りを通って各町内に帰るが、この時の音頭取り、棟梁、車方、曵き子がみせる阿吽の呼吸も醍醐味だ。
また交差点での方向転換「辻廻し」も迫力がある。車輪の下に青竹を割った「ささら」を敷き、水をかけて滑りやすくし、横から引っ張って方向転換する。
7月に入るとその「コンコンチキチン、コンチキチン」の祇園囃子が京の町家に響き渡る。しかし町内の商家の減少により担い手は少なくなっている。それでも代々祇園祭に携わる人々の情熱は7月になると燃え上がる。
7月1日から31日に行われる祇園祭を3人のカメラマンが克明にドキュメントした今回の写真展、こんな祇園祭をみたことがあるだろうか。
出展数 約65点
(c)井上博義
この写真展は
6月25日~7月1日 京都 ぎゃらりぃ西利
7月3日~7月9日 神戸 元町アートギャラリーにおいても開催します。
(c)薬師洋行
(c)川塚錦造
協 力/(財)祇園祭山鉾連合会、 (財)長刀鉾保存会、(財)菊水鉾保存会
撮影者/ 井上博義(いのうえひろよし) 京都市西京区桂 在住
(社)日本写真家協会(JPS)会員、(社)日本広告写真家協会(APA)会員、京都写真家協会(KPS)会員
川塚錦造(かわつかきんぞう) 京都市中京区菊水鉾町 在住
財団法人菊水鉾保存会副理事長、菊水鉾囃子方菊童会総代、日本アイシニア倶楽部(インターネットサイト)京都支局長
薬師洋行(やくしひろゆき) 横浜市 在住
国際スポーツプレス協会会員、日本スポーツプレス協会副会長